「人事のキャリアアップに資格は必要?」
「人事で出世を目指すならどんな資格を取得したらいい?」
このように、キャリアアップのために資格取得を検討されていませんか?
結論からお伝えすると、人事の出世に資格は必須ではありません。しかし人事に関係する資格を保有していると、転職時や人事評価時に高評価を得られる可能性があります。
本記事では、人事が資格を取得する必要性とキャリアアップにつながるおすすめの資格を5つ紹介します。最後まで読めば、自身のキャリア形成のために取得すべき資格がわかるので、ぜひ参考にしてください。
人事のキャリアアップによる資格の必要性
冒頭でもお伝えしたとおり、人事のキャリアアップに資格が必須となることは少ないです。
しかし人事に関係する資格を保有していると、自身の能力を客観的に証明でき、キャリア形成をする上で有利に働く可能性があります。
有利に働く事例として考えられるものは、以下のとおりです。
- 希望する仕事を任せてもらえる
- 希望の部署に異動できる
- 転職活動時に能力を評価してもらえる
- 人事評価時に加点される
人事として今後のキャリアを築いていくなら、関連資格を取得しておいて損はありません。
キャリア形成のために何らかの行動を起こしたい方は、資格取得を検討してみてください。
人事のキャリアアップにつながるおすすめ資格5選
では、キャリアアップを目指す人事の方におすすめの資格を紹介します。
- 人事総務検定
- キャリアコンサルタント試験
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- 産業カウンセラー試験
- ビジネスキャリア検定
各資格の詳細について、順に確認していきましょう。
1.人事総務検定
人事総務部に必要な知識・実務能力を測定する検定です。
以下の3つが用意されており、取得すると自身の人事能力を客観的に証明できます。
- 3級:担当者レベル
- 2級:主任レベル
- 1級:課長レベル
昇進を目指す人事の方は、1級の取得を目指すとよいでしょう。
受験資格 | 3級:制限なし2級:3級合格者かつ協会登録者1級:2級合格者かつ協会登録者 |
取得するメリット | ・人事総務に必要な知見があるとアピールできる・人事総務リーダー、人事総務エキスパートなどと名乗れる |
難易度(合格率) | 非公開 |
取得に要する時間の目安 | 3ヶ月〜半年 |
公式サイト | http://jinjisoumukentei.akibare.ne.jp/ |
2.キャリアコンサルタント試験
職業の選択や職業能力の開発・向上に関してアドバイスができる国家資格です。
社員のキャリア形成に関して的確な助言ができるので、人事の方が取得すると社内・部署内での信用が高まります。
キャリア形成のサポートに特化して働きたい方は、資格を強みに人材紹介会社へ転職するのも一つの選択肢でしょう。
受験資格 | 以下のいずれかを満たす方・厚生労働大臣が認定する講習を修了した方・人事や人材採用に関する3年以上の業務経験がある方・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方 |
取得するメリット | ・社員のキャリアプランについて的確なアドバイスができる・キャリア形成の専門家として評価を受けられる |
難易度(合格率) | 50%程度 |
取得に要する時間の目安 | 200時間 |
公式サイト | https://www.jcda-careerex.org/ |
3.メンタルヘルス・マネジメント検定
心の健康を管理するために、必要な知識・対処方法を習得できる民間資格です。
近年、仕事に不安やストレスを抱える方は増えており、社員の健康管理に貢献できる人材は以前よりも需要が増しています。
今後の需要拡大も予想されるので、キャリアアップを目的に資格を取得する方におすすめです。
受験資格 | 制限なし |
取得するメリット | ・人事労務管理者に必要なメンタルヘルス対策の知識や対処法を学べる・人事制度の企画時にメンタルヘルスの観点から提案できる |
難易度(合格率) | Ⅲ種:80%程度Ⅱ種:60%程度Ⅰ種:20%程度 |
取得に要する時間の目安 | 120時間 |
公式サイト | https://www.mental-health.ne.jp/ |
4.産業カウンセラー試験
「メンタルヘルスや職場の人間関係の改善に必要な専門知識・技能」があることを証明できる民間資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定と比べて受験資格が厳しいですが、人事の方が取得すると今後引く手あまたな存在になれる可能性があります。
傾聴を基本としたカウンセリング方法を学べるので、社員のメンタルケアに興味がある方は取得を目指すとよいでしょう。
受験資格 | 以下のいずれかに該当する方・成年に達した者で、協会指定の講座を修了した方・大学院で協会指定の単位取得及び専攻課程を修了した方・週3日以上・通算3年以上の社会人経験を持ち、大学院で協会指定の単位取得及び専攻課程を修了した方 |
取得するメリット | ・職場でのストレスや人間関係に悩む社員をサポートできる・社員の心のケアをおこなう知識・スキルがあるとアピールできる |
難易度(合格率) | 60%程度 |
取得に要する時間の目安 | 300時間 |
公式サイト | https://www.counselor.or.jp/examination/tabid/111/Default.aspx |
5.ビジネスキャリア検定
人事を含む8つの分野で業務を遂行するために、必要な知識の習得・実務能力の評価を目的とした試験です。44個に細分化された試験のなかから自分の職種に合ったものを受験でき、取得すると人事の実務能力があることを証明できます。
経験に応じて想定される受験対象者が示されているので、自身の実力を測るために挑戦してみるのもよいでしょう。
- 3級:実務経験3年程度
- 2級:実務経験5年程度
- 1級:実務経験10年程度
受験資格 | 制限なし |
取得するメリット | ・「人事・人材開発・労務管理」の業務を遂行する上で必要な知識を習得できる・人事の実務能力があることを客観的に証明できる |
難易度(合格率) | 3級:60%程度2級:40%程度1級:15%程度 |
取得に要する時間の目安 | 3ヶ月 |
公式サイト | https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/ |
人事のキャリアアップに役立つその他の資格
マイナンバー実務検定
社会保険労務士試験
中小企業診断士
日商簿記検定
まとめ
人事が資格を取得すると、転職時や人事評価時に高評価を得られる可能性があります。
また希望する仕事を任せてもらえたり、理想的な部署異動を叶えられたりします。
資格は簡単には取得できませんが、人事として今後のキャリア形成を考えているなら学習を進めても決して無駄になることはありません。
自身が理想とするキャリアを歩んでいきたい人事の方は、ぜひ本記事で紹介したような資格の取得を検討してみてください。
コメントありがとうございます