Webライターを目指す前に知っておきたいこと
フリーランスや副業でWebライターを目指す人が年々増えています。
この記事を読んでいる方も、Webライターを目指したいという想い抱えているひとりではないでしょうか。
初心者からWebライターを目指す方が少しでも迷いなくこれからの選択をして貰えるように、現役のフリーランスライターが様々な方法と手順をレクチャーします。
Webライターとして生き残るのは簡単ではない
2020年5月に行われた、内閣官房日本経済再生総合事務局による「フリーランス実態調査結果」によると、現在のフリーランスの人口は約462万人。
その中でフリーランスという働き方を選択した理由として「自分の仕事のスタイルで働きたいため」と回答した人が6割ありました。
オンラインによって多くの業務が自宅でできるようになったことでの働き方の多様化も、大きな要因のひとつでしょう。
今後もフリーランス人口は増加傾向にあり、その中でも比較的参入しやすいWebライターは更に増えていくと予測されます。
それは返すと、ライバルとなる競合相手がそれだけ多くなるという事実が含まれていることを忘れてはいけません。思った以上に覚えることも学ぶことも多いことを、Webライターを目指し始めてから知る人も少なくありません。
未経験からWebライターを歩みだす時に間違った選択をしない為に、「Webライターとは」「Webライターのなりかた」等をお伝えしていきたいと思います。
Webライターの仕事ってどんな仕事?
Webライターの平均的な報酬
Webライターを目指す人の中には、「高額の月収を目指せる夢のような職種である」と思っている人もいるのではないでしょうか。
SNS等では、プロフィールに驚くほどの月収を記載している人がたくさんいますし、Webライターを育成する講座やセミナーのキャッチコピーに年収1000万などの文字を目にすることも少なくありません。実際はどうでしょうか。
記事作成代行サービスを行う株式会社IAMmedia(アイアムメディア)による、Webライター200人を対象とした「【Webライター200人実態調査】報酬額や勉強方法、仕事の獲得方法について」によると、Webライターとしての月収は「1万円未満(125人)」と回答した人が全体の62%。
さらに、「1万円以上5万円未満(63人)」と回答した人が32%ですので、5万円未満の報酬の人だけで95%を占めてしまうという厳しい結果になりました。
もちろん、月に数十万稼ぐWebライターがいないわけではありません。中には100万に近い報酬を受け取るライターもいます。
ただそれはほんの一握りの限られた才能の持ち主だけであること。
それだけはWebライターを目指す前に知っておいてください。
Webライターに向いている人と向いていない人
まず、Webライターに向いている人とそうでない人の特徴をいくつか挙げてみましょう。
Webライターに向いている人の特徴
・書くことが好きな人
・集中力がある人
・物事を突き詰めて考えられる人
・職人気質な人
・好奇心旺盛な人
・さまざまな職種や人生経験がある人
Webライターに向いていない人の特徴
・細かい作業が苦手
・資料を読むのが苦手
・マイナス思考でな人
・スケジュール管理ができな人
・新しいツールを覚えるのが苦手な人
ライティングスキルを得ることで目指せる職業
ライター以外にも、Webライターを経験することによって得られたスキルや知識を活かせる職業があります。
・Webディレクター
・編集者
・コンサルタント
・セミナー講師
・ブロガー
身につけておきたい知識・能力
[出典]WorkReport2020 データで見る日本のフリーランス
コミュニケーション力
Webライターを目指すきっかけとして、人とのコミュニケーションが苦手だという人もいるかと思います。
確かにライターの仕事は在宅で作業することができますので、人との接触は少なく済みます。かと言って、コミュニケーションがないわけではありません。
クライアントや担当者とオンラインでの打ち合わせも必要な場合がありますし、対面接触が少なくなる分、メールやチャットなどでのテキストコミュニケーションが増えます。
言葉はテキストにすると、実際に話す時とは違った表情を見せる時があり、時にはそこから齟齬が生じ意図することがうまく伝わらないこともあります。
コミュニケーション力は文字を紡ぐ職業であるライターとして生きていく上でも、最も重要なスキルと言えるでしょう。
情報収集力(検索力)
Webライターの仕事は主に、クライアントから提示された資料とインターネットから得た情報をもとに記事に落とし込む作業となります。
案件によっても作業の幅は異なりますが、あるキーワードから想定される読者へ求めていることを伝えるための情報の検索は、ライター自身が行うことがほとんどです。
インターネットには膨大な量の情報が溢れており、本にも負けない優良な情報が無料で簡単に得られる半面、偏った知識で書かれている記事なども多いのも事実です。そこからどのように正しい情報にたどり着くのかの明暗を分けるのが「検索力」です。
情報には3つのレベルがあり、一次情報・二次情報・三次情報と呼ばれます。
情報の種類レベル
・一次情報
自身の体験や経験などに基づいた情報や公的機関が発表する情報
・二次情報
人から見聞きした情報や一次情報をもとに編集された情報(書籍も含まれます)
・三次情報
情報元となる一次情報や発信元が分からない情報
一次情報から三次情報にいくに誌が経って信憑性は薄くなって行きますので、記事を作成する際には一次情報をもとに執筆する必要があります。
そのためには、どのような検索キーワードを入力すればよいか。そうした嗅覚も重要なスキルと言えるでしょう。
問題解決力
ライターの仕事は「記事を書く」という問題を解決するために、さまざまな方法を駆使する技術が必要となります。
最初は自身が得意のジャンルだけに絞って仕事を受けることも可能ですが、ライターとして多くの仕事を受注したいのであればジャンルを問わず、幅広い記事が掛けることが理想的です。また、仕事を受ける先によっては高い専門性が問われることもあります。
さまざまな種類のライティングに対応するためにも、問題解決能力は特に重要です。
・どのような業界の
・どのようなジャンルの
・どのような内容を
・どのような情報元から
・どのような読み手に伝えるか
といった思考をもとに、記事と書くいう「問題」を解決していくと良いでしょう。
営業力
ライターとして社員または業務委託などで会社に所属する場合を除き、仕事を受注するには自身で営業をする必要があります。求人に応募する場合でも面談を希望されるケースが少なくありません。その場合にはある程度の営業力や提案力が必要となってきます。
では具体的な「営業力」とはどんなことをいうのでしょうか
どのような場面で
・新しい仕事を貰う時
・面接の現場で
どのようなスキルが必要
・自分をアピールできる
・理論だった話し方ができる
SEOの知識
「SEOライティング」という手法が多くの現場で求められることが多くなってきています。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」という意味です。簡単にいうと、検索した際にどれだけ上位に表示させ、サイトや記事を届けたい人の目に触れるようにできるかという技術の総称です。
SEOライティングとは、そうした施策を盛り込んだライティング方法です。
それにはタグと呼ばれるHTMLの知識が必要となってくるので、軽く頭にいれておくとよいでしょう。
余談:こんな言葉も覚えておくと現場で役立ちます
・アルゴリズム
・コアアップデート
また、より具体的な書き方を知りたい方はこちらの記事が参考になるでしょう。
【2021年版】SEOの基本とは?重要な6つの対策を初心者にもわかりやすく解説

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まずは本を読み文章になれるところから始める
知識をいれたところで、ここからがWebライターを目指すための第一歩です。
文章が書けることを前提にどのような手順を踏んでいけばよいかを順を追ってレクチャーしていきます。
まずは本を読む
【おすすめの書籍1冊目】文章だけで月100万円稼ぐ方法|コロナ時代に副業でも在宅ワークでも稼げるWebライティングの全ノウハウをWebライターが伝授 文章起業家シリーズ Kindle版
【おすすめの書籍2冊目】今すぐ始められるWebライターの入門書【副業OK】:未経験から在宅で月20万円を稼ぐ方法 Kindle版
【おすすめの書籍3冊目】沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— Kindle版
クラウドソーシングサービスに登録する
Webライティングの募集が多い|クラウドワークス
『クラウドワークス』は、登録者数が国内最大のクラウドソーシングサービスです。約100万人を超えるクラウドワーカーがクラウドワークスに登録し、日々ライティングやデータ入力、サイト制作などの仕事の受発注が生まれています。
取り扱っている仕事のカテゴリーは200種類以上あり、未経験者・主婦OKの作業系案件(データ入力・アンケート・ライティング)から、Webサイト制作・マーケティング・Webデザイン系などの専門スキルを必要とする案件まで幅広く掲載されています。
運営会社 : 株式会社クラウドワークス
利用者層 : Web系フリーランス(ライター・デザイナー・コーダー・動画編集者・マーケターなど)
仕事の形式 : タスク形式 / コンペ形式 / プロジェクト形式
登録料 : 無料
システム利用料 : 5%~10%
報酬の支払い : 1,000円以上で銀行口座へ振込み
大手企業が多数登録、ダイレクトオファーが多め|ランサーズ
前述のクラウドワークス同様、掲載されている案件はアンケートやデータ入力といった単純作業から、ライティング、翻訳、サイト制作など専門スキルが求められる仕事まで幅広く揃っています。
運営会社 : ランサーズ株式会社
利用者層 : Web系フリーランス(ライター・デザイナー・コーダー・動画編集者・マーケターなど)
仕事の形式: タスク形式 / コンペ形式 / プロジェクト方式
登録料 : 無料
システム利用料 : 5%~20%
報酬の支払い : 1,000円以上で銀行へ振込み
応募先企業のなかの人が見える|Wantedly
WantedlyはビジネスSNSの一種で、仕事上の人脈などを管理できるのはもちろんのこと、ビジネス情報の収集や転職の際に会社探しや選考エントリーにも活用できるWEBサービスです。
エンジニア、デザイナー、セールスなどIT・WEB系の職種を中心に、総合商社や大手外資系の企業の社員まで幅広い募集に応募することができます。
先に紹介した「クラウドワークス」「ランサーズ」とは違い、求人サイトという印象が強いサービスです。
自分という価値を売りに出す|ココナラに出品する
ある程度スキルが身に付いたら「ココナラ」に出品しましょう。「ココナラ」は、ライティングだけでなくデザインやイラスト、Webサイト制から、美容・ファッション、キャリア相談などの『相談系』まで、多彩なサービスを売り買いすることがサイトです。
サービスの出品だけでなく提案もできるなどの幅広い使い方があります。
最初からココナラに出品するのは避けるのがベターです。
ココナラは「スキルを売る」という特性があり、そのジャンルでの評価が目立ちやすいサービスです。
得意なスキルとしてライティングを売るためには、まずは前にあげたようなクラウドサービスである程度の実力をつけてからが良いですね。
最初は使い方や提案の仕方に慣れないかもしれませんが、こちらのオフィシャルブログを参考にしながら進めると良いでしょう。
【ココナラ オフィシャルブログ】 https://mag.coconala.com/
運営会社 : 株式会社ココナラ
人気の仕事 : デザイン / イラスト / サイト制作 / 動画編集 / ライティング / 占い など
登録料 : 無料
システム手数料 : 10%~25%
報酬の支払い : ココナラを仲介した決済システム
最後に:上達するたったひとつのするべきこと
最後になりますが上達するためにするべきことをひとつ、挙げます。
それは「情報を発信する」という癖をつけること、それが一番の上達の方法です。
そしてそれには条件があります。
第三者からの評価にさらされる場での情報発信をしてください。そうすることで正しい情報の発信をしなければならないという責任と知識が身に付きます。
条件を満たしていれば情報発信の場はどこでも構いませんが、まずはSNS、noteなどが取り掛かりやすく「書く」という癖をつけるのにはおすすめです。
ライティングは求める人へと情報を届けるための「手法」です。決してお金を儲ける為の「手段」ではありません。後者のような考えで初心者からWebライターを目指すと少なからず途中で挫折を経験します。
初心者からWebライターを目指すことは簡単ですが、Webライターとして生計を立てるのは非常に困難な道のりです。とにかく書いて書いて書きまくること。その上で「Webライターという仕事を続けたい」という気持ちが残るかどうか。
まずはそこからが、Webライターとしての第一歩となると思います。
コメントありがとうございます